1月3日:釣行5日目
泣いても笑っても最終日、という事で気合を入れるもののやはり今日も厳しいバカラック、早朝は相変わらずさっぱりであった。あまりに釣れないので新海さんが遊びで表層をスピナベで流すと久しぶりのヒット、が思わぬ珍客で40cmサイズのテラピアであった。
私もそれならと思いミノーにチェンジするもテラピアからも見放されたようで結局それで打ち止めであった。
暖かくなってくる10時ごろから活性が高くなるという今年のパターンで(まあフロリダバスはフィーディングが昼ごろなのでこれが当たり前かとは思うが)、この時間になるとお互いに連続バイトモードに入ってきた。2度目のダブルヒットでサイズは小さかったが記念に写真に収めた。しかし今度は新海さんが3lbをヒットすると直後に私にも重い手ごたえがあり、嬉しい6lbゲットとなり再度写真に収めることが出来た。
子バスダブルヒット
3lb、6lbダブルヒット
新海さんの正真正銘の8.5lb
午後からは釣れるサイズも良くなってきたのでビデオ撮影を開始した。4時ごろになり、近くにいた他のボートのガイド仲間がマリオに話しかけてきた。その会話の中に「自分の乗せている○○○○人が12lbを釣ったよ」という言葉が聞こえたらしい。私はスペイン語が分からないのであるが同船の新海さんはスペイン語を勉強しており、それを聞いて「Felcitaciones!(おめでとう)」と言って目を離した次の瞬間ロッドが引き込まれた。
ロッドは満月のようにしなっており一目で大物である事がわかるので、自分はビデオカメラマンに徹する事に。(やはり魚も釣り人のオーラを感じるようである)
最初は引きが強かったので「12lb以上あるのでは?」と新海さんがやり取りしながら言ってたが、ネットインしてマリオが「8か9lbだ」と判断した。計測してみるとやはり8.5lbであった。さすが職業ガイド魚を見ただけで正確にサイズが分かってしまうものだ。
新海さんの正真正銘の8.5lb
するとマリオが「この魚彼らが釣った魚よりデカイよ」と言いだした。「なんで?」って聞くと彼らが釣った魚は計量されて無いことが判明。「○○○○人は嘘つきだから測らないで見た目で判断しているだけ」との事。「じゃあ本当は9lb位か?」と聞くとマリオは「7lbだな」とバッサリであった。先ほどのネットインしての重さで正確に判断できる能力を考えると間違いないであろう。
こうして楽しいひと時を過ごしていたが、この時点で私は密かに「ある計画」を胸に秘めていた。午前中に6lbとサイズアップを図ったものの残りあと2時間ほど、残された時間で大物を仕留めるにはちょっと厳しい。と言った訳で新海さんに「明日半日やらない?」と聞くと二つ返事ですんなり決まった。その後ガイドのマリオに交渉すると彼もなんとなく気づいていたようで快くOKしてくれた。
ロッジに戻りマネージャーのルネ」交渉しようとすると何と家に帰ってしまったそうで、代わりにフリオが話を聞いてくれ無事に最終日に半日延長となった。