Lake Mateos 3日目
昨日までは貸しきり状態のMateosであったが今日からはアメリカ人の2人組グループも加わっての釣りである。(勿論ボートは別々であるが)
ガイドは1日ベニーにして貰えるので非常に心強かった。
しかし昨日から非常に天気が良かったお陰で朝は放射冷却で冷え込みがきつく、更に昨日からの強風は朝も続いており朝一は仕方なく風裏にまわって釣りを開始。
1時間ほどはアタリがなかったが、7時を回った頃からようやくポツポツアタリが出てきて1時間ほどで30cmクラスの魚を8本ほどキャッチした。
その後日が出てきて暖かくなってからは風表を流して釣るスタイルに変更。
明らかにサイズ的に良くなって8:48には57cm、5lbをスピナベでキャッチ。その後も風に流されながらスピーディーにポイントをラン&ガンして40cmクラスを数本追加、更に9:45には55.5cm、4lb7ozをキャッチした。
やはりベニーのガイドは素晴らしい。
昨日は風裏の釣りに終始して風表の釣りが出来なかったこちらの不満を事を知っているかのようにポイントを移動してくれるので何も注文する事がない。
55.5cm 4lb7oz
だが10時過ぎになるとアタリが遠のいたのでベニーがまたニヤニヤしながら「移動するぞ」といい、連れて来たのがここぞスポーニングというシャローフラットのエリアであった。
ここでは今まであまり音沙汰のなかった相棒がついに本領発揮をした。
得意のブザービーターやスピナベで立て続けに50cmアップ、6lbクラスの魚を3本ほど連続でキャッチして今までの鬱憤を晴らしていた。
ここのポイントでは自分は完全に脇役になってしまったようで40cmクラスの魚を2本しか釣れてなかったが、11:50にようやく53cm、4lb10ozをキャッチして午前の釣りを終了した。
6lb2oz 57cm 傷あり 5lb2oz 54cm 53cm 4lb10oz
昼食にロッジに戻りアメリカ人のグループと情報交換をするとあまり調子が良くないみたいであった。彼らは通常はリバーバッシングをしており湖の釣りは準備が出来てない(Unprepared)だと話をしていたので我々のヒットルアーを教えたりした。
ちなみに昼食にはバスとテラピアのホイル焼きでなかなかだったが、やはり味はテラピアの方が美味しかった。(釣った時の価値は逆なんだけどねー)
バスとテラピアのホイル焼き
この日はベニーの提案で2時からの釣行であったが、午後も相変わらず風が強いがベニーは構わず風表のエリアで勝負をするつもりらしい。
最初に移動したポイントは島が2つ続く馬の背のシャローに立ち木が並ぶ場所であった。
ここは間違いなく大物が潜んでいるでしょう!という雰囲気で、ベニーも「ここは大物がいるから集中していけよ!」と気合を入れてくれる。
風は強いが構わずに釣り始めると間もなくベニーの竿にヒット、一瞬姿が見えかなりの大物である事がわかった。
しかし立ち木にこすられ20lbのラインはあっけなくブレイクしてしまった。
ベニーも「今のは10lbあった」と本当に残念そうであった。
我々もこれに刺激され気合をいれてキャストするもののこの場所での大物からの魚信はこれで終わりであった。
その後も風表を積極的に流す釣り方で移動してスピナベ、バイブレーションをローテーションし8本ほどキャッチした。(殆どの魚が40cm以上のグッドサイズであったが既にメキシコ病にかかっており即リリースであったのは言うまでもない)
16時を過ぎ日も傾きかけ大分風も落ち着いてきたところでまたベニーがにやにやしながら「秘密の場所に移動するよ」と声をかけた。
移動して来たのは小さなワンドであるが立ち木がびっしり立ち並ぶジャングルのような場所であった。
昨年の釣行時にも同様の場所を攻めた経験があるので躊躇せずフットコンエレキの強みを生かして積極的にジャングルに侵入し攻めて行く。
流石にベニーが自信を持って連れてきてくれた場所だけに16:24 40cm、16:27 45cm、16:36 48cmを立て続けにキャッチして期待感が高まる。
ワンドの奥まで船を進めるともう殆どキャストするスペースがないのだが構わずスピナベを至近距離にピッチングキャストしフォーリングさせると黒い魚体が反転するのが見え大物がバイトするのがわかった。
ベニーに「Grande, Net」と叫び、場所が場所だけに強引に立ち木から魚を引きずり出した。上がってきたのは57cm、6lb10ozのナイスサイズであったが網にかかった痕がありかなり傷だらけだったのは残念であった。
6lb10oz 傷あり
日本ならばこんなサイズが上がればしばらく放心状態であろうがここはメキシコ、写真撮影を終えてまたすぐにキャストを始める。
間もなく同じく至近距離のスピナベフォーリング中に食うのが見えた、強烈にフッキングし強引に巻き上げるが今度の奴は立ち木に巻かれてしまった。
至近距離のため魚体が確認できそいつはかなり大物である事は間違いなかった。
ベニーは「こいつは8lb以上あるぞ」と言いながらなんとか魚を捕獲しようとしてくれている。その後ベニーの様々な努力により何とかそいつはネットに納まってくれた。(その際にベニーはサングラスを水中に落としてしまった)
苦労して捕獲した魚だけに魚体はかなりデカク見える。
まずは長さを計測すると58cmで前の魚より1cmほど大きいだけだが体高があるため重さは十分に期待できそうであった。
まずは自分の持ってきたデジタル秤で計測すると何故か6lb10ozしか表示されない。そこでベニーが自分の持っているばね量りを取り出しもう一度量ってみた、しかし残念ながら結果は6lb半+αしか出なかった。納得のいかないベニーは小金沢さんのも借りて量るが結果は6lb半と図らずとも自分のデジタル秤が正しい事が証明されてしまった。
期待しただけにちょっと残念であったが個人的には嬉しい一匹であった。
6lb10oz
その後はワンドを一回りしてしまったのでもう一度同じエリアを流すが、場が荒れてしまったようで17:30に53cm、5lbを追加するに留まった。
ここでは小金沢さんとのダブルヒットだったのでこんな写真を収めた。
ダブルヒット
ベニー曰くこの場所は「Japanese Place」と呼んでいるそうで、昨年来た日本人もこの場所で10lbをキャッチしているとの事であった。
結局この日は31本の水揚げであったが記録を確認すると全てハードルアー(スピナベ、ミノー、バイブレーション)でのヒットであったのは今更ながら驚きであった。
実はマテオスロッジでは今年から新しいシェフを雇ったそうで、食事が非常に美味しい事を付け加えておきたい。
この日の夕食に出た鶏肉をトルティーヤで包みチーズをかけたメインディッシュなどは今まで食べた食事の中でも特筆物であった。
同じ宿泊のアメリカ人がお代わりしていたので、我々もお腹が一杯にも関わらずついついお代わりしてしまった程である。