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Thailand fishing tour in 2011 その4

8:30
目的のバーンパコン川に到着。
さすがに世界最大の魚がいるだけあり相当な川幅で、対岸まで200m以上あるんじゃなかろうか。またここは潮の影響をうけるタイダルリバーで流れ強い時間帯には活性が良くないらしい。
だからジャクリットはゆっくりしてたのね!

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ちなみにここはバラマンディを養殖しているファームで、ジャクリットはここのオーナーと知り合いで特別に釣りが出来るとの事。
まずはライブベイトの入手だが、バラマンディを養殖している生簀にルアーを入れて20cm程のバラマンディを2匹ほどゲット。(これが意外に苦戦した)

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タックルは一応マグロキャスティング用のタックルを持参したのだが、ジャクリットからは「試してみてもいいけど、難しいと思うよ。」とのアドバイス。
自分もこだわりがある訳ではないのでジャクリットのタックルを利用させてもらうことに。
ジャクリットのタックルはカジキ用のトローリングタックル、PEライン20号が300m程巻けるTiagraというリールで桁外れのものあった(*_*)
こんなごついタックルに200gのオモリをつけて先ほど捕獲したバラマンディをつけて投げ込みあとは待つだけであったが、この時点では「こんなタックル必要なのかな」とタカをくくっていた自分が浅はかであった。
(ちなみに2本のタックルを用意した)

10:30
基本的には待つだけなので、ジャクリットと釣りの話、教育の話、経済の話、更には政治の話などをしていると1本のロッドが怪しげな動きをしているのを発見。様子を見ていると程なくしてリールのドラグが音を立てて走りだした。

急いでロッドの置いてある場所まで走って行ったが残念ながら”やつ”は餌を離してしまったようであった。リールを巻いて聞いてみるも反応はなく仕掛けを回収すると餌のバラマンディが無残な状態になっていた。

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無残な状態になったバラマンディを見ながらちょっと脱力しながら話をしていると、もう一本のリールが今度は音を立て始めた。
今度はしっかりと食ったようでリールのクラッチを入れフッキングすると”やつ”の重みがしっかりと伝わってきた。

まずは”やつ”が走るのを止めるまではひたすら耐えるだけであった。トローリング用のリールで200lb以上のラインを巻いているためかなりドラグはきつくしているが”やつ”はいとも簡単にラインを引き出していく。「しかしなんつーパワーだ。」
目測で150mほど走ったところでようやく止まったので、これからはポンピングをしながら巻き上げである。
この時点でジャクリットとスタッフが自分にトローリング用のサポーター、及びギンバルという股の部分にロッドを固定する道具を取り付けてくれていた。
ジャクリットからは「スタックすると大変だから速く巻け」との指示が飛び渾身の力をこめて魚を引き寄せるが、この時点で昨日バンテリンで回復した両腕はパンパンになり握力がなくなってきた。

目測ではあと30m程まで寄せたところでスタック(底に張り付いて動かなくなる)状態になり膠着状態になってしまった。
仕方なくテンションをかけた状態でしばらく放置していると10分ほどで”やつ”が動き出した。
またなすすべなく50m程ラインを出されるが、今度は”やつ”も疲れているのかこちらに主導権があるようでポンピングで桟橋の近くまで寄せてくる事ができ一瞬姿を確認できた。
「でかい!」目測でも自分の身長より大きな事がわかるような大きさだった。

しかしここからが地獄の始まりであった。。。

水面に一度姿を現わしたが、”やつ”も必死で最後の力を振り絞り底に泳ぎ再びスタック状態になってしまった。

この時点で既に30分以上経過しており、これまで自分自身も渾身の力で格闘していたため腕、腰ともに限界にきていたのである。

今までも大物と呼ばれるサイズはそれなりに水揚げしてきており、根ズレでラインブレイクといった魚に対して負けたことはあっても所謂体力勝負で魚に負けた経験はなかったのである意味屈辱的であった。

この時点でのスタックは致命的で到底一人でどうにか出来るものではなかった。しかし釣り人の性として絶対にギブアップしたくない思いでジャクリットから「Give up?」の問に「No」を繰り返すものの何も出来ず時間ばかりが経過してしまう。
ここからはジャクリット、ここのスタッフ2人の4人がかりでの勝負であった。自分ではもう何も出来ないにも関わらずロッドだけは離さないので、一人はロッドをリフトし、もう一人はリールを巻き、後ろでは自分を支えるという体制でその後30分ほどかけてようやく”やつ”は観念してきた。
(みんなありがとうね!)

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浮いてきたその姿を見ると「なんじゃこりゃ」というサイズ、桟橋からの捕獲なのでスタッフの一人がハシゴを下ろして”やつ”の鼻?にロープを入れて捕獲完了!

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その後、記念撮影をするために浅場に”やつ”を移動させるのだが、その途中でまたスタックしてしまい人間の力ではどうにもできず、ロープをジャクリットの車にかけて何とか引きずり出したというアクシデントもあったが無事に記念撮影も終了しリリースした。

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フックアップしてからのファイト時間は約1時間10分、両翼で190cm(実測)、推定150Kgオーバーの巨体は勿論自己最高記録、(ちなみにジャクリットのゲストとしても最大サイズ)、非常に嬉しかったが最後は皆に手伝ってもらっての捕獲であり、すこし複雑な心境であった。

しばらくは放心状態、かつ全身の力が全くでない状態でいたが、少しするとお腹がすいている事に気づきレッドブルを飲みながら遅めのランチタイムとなった。(既に1時過ぎ)

その後も2匹目の獲物を狙うも潮の影響で流れも速くなり魚の活性は低いと判断し、3時にはストップフィッシングとした。
(っていうかこの状態で2匹目がかかったら最初からギブアップしてましたけどね。。)

釣り終了後はジャクリットの経営しているタックルショップ(実は彼は村田基みたいにタイでは有名なアングラーだったのだ)に行ってしばらくタックルを見学し、その後お待ちかねのタイ式マッサージを受けることに。
街に出て、ジャクリット行きつけのSPAと書いてある店に入るとそこには若いオネーさんが出迎えてフットマッサージかボディーマッサージかを選ぶようになっていた。
先程のGiant Stingrayとのファイトにて満身創痍だったので、勿論ボディーマッサージを選択。やさしくマッサージかと思ったらタイ式マッサージって結構ハードなんですね。。。(でもこれって病みつきになりますよ)

この日はジャクリットの家で夕食に招待され、彼の家族と食事を楽しむことになっていた。
これまでは弁当中心で、本当のタイの家庭料理が食べられると期待が膨らむのだ。
しかしなめちゃいけないのが本場のタイ料理、トムヤンクン、ひき肉の炒めた物といった伝統的なタイ料理を口に運ぶと。

「辛くて食べられません。。。」

うーん、恐るべしタイ料理、最後までロッドは離さなかったけど料理は早々にギブアップでした、スンマセン(>。<)

3日目に続く

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